ステータス獲得ならプラチナかサファイヤのクレジットカードを

ステータス獲得ならプラチナかサファイヤのクレジットカードを

3段階のステイタスのうち上位ステイタスを取れば優待内容がよりよくなるのは前述したとおりだが、一番下のランクであっても、毎年飛行機に乗り続けていくのは会社で出張等が多い人でない限り維持するのは結構大変である。

 

しかし、プラチナ(ANA)かサフアイヤ(JAL)の資格取得基準まで乗ることができれば、翌年以降仮に利用頻度が下がっても一定の資格を維持し続けられる方法がある。それは、JALであればJALグローバルクラブ、ANAであればスーパーフライヤーズカードヘの入会である。

 

これらはプラチナ(ANA)かサファイヤ(JAL)以上の資格を持つユーザーに対してインビテーションされる上級会員向けのクレジットカード。このカードには一部条件は変わるもののサファイヤ、プラチナに近い優待特典が付帯されており、航空会社が本サービスを廃止しないかぎりは、カードの年会費を払い続けていれば搭乗実績に関わらず資格を維持することができる。

 

すでにJALカードやANAカードを持っているユーザーであれば、審査はあるが切り替え手続きだけで済む。年会費は最低でも8000円(ANA)、1万円(JAL)かかるが、毎年資格を維持し続けるために飛行機に乗り続ける必要があることを考えれば至って良心的だ。

 

4〜5年前にはこのサ1'ビスのメリットがネットを介して伝わり、利用頻度が少ない人でも、東京〜大阪、東京〜大島〜八丈島、那覇〜久米島など、距離が短く価格も手頃な路線をひたすら単純往復し実績を稼ぐ。修行僧'と呼ばれる乗客がいたくらいだ。ここ数年、路線の統廃合、運賃の見直し、得条件や優待条件がシビアになり、かつてほど低価格かつ容易に取得することは難しくなったため、そういう乗客は減ったがそれでもオススメであることに変わりはない。

 

また近年、経済不況で旅行や出張が減少しつつあり、航空業界全体が不況に陥りつつある。現実にJALは会社更生法を申請。人員のリストラ、路線の統廃合、機材の小型化等の推進が図られているし、世界的に見てもユナイテッドとコンチネンタル航空の合併など企業の再編等が行なわれている。そんな中で上級会員制度はどうなってしまうのかと気になってしまう方も少なくないはず。これらのサービスを提供するには各企業の体力次第によるものが大きく、新幹線延伸による影響や、今後出てくるであろうローコストキャリアとの競争等を考慮すれば将来的に維持される保証はない。

 

ただ、もともと多頻度利用者向けに提供しているサービスであることから、サービスの廃止は飛行機利用のメリットを損うことに繋がるため、廃止となる可能性は低いと思われる。しかし、優待条件や資格取得の条件が変わる可能性は十分考えられるため、もしこれから取得を考える人は、この点も考慮に入れて上で検討したほうが良いだろう。